トカチナベでは、これまでにも開湯100年を超えるぬかびら源泉郷や、美しいタウシュベツ川橋梁など、ぬかびらの魅力をお伝えしてきました。でも、ぬかびらの楽しみ方はまだまだ他にもあるんです。そのいくつかを今回はまとめてご紹介。ぜひぬかびら観光の参考にしてみてください。
1.ひがし大雪自然館
ぬかびら源泉郷の温泉街にあるのが「ひがし大雪自然館」です。
木造平屋建てで、床面積は970平方メートル。広く真新しい施設では、東大雪の自然についてはもちろん、北海道の自然や文化などについても知ることができます。
たとえば、大雪山国立公園の地形や動植物をグラフィックパネルや模型や映像など、さまざまな表現で紹介していたり、北海道に生きる動物たちの剥製が見られたり、アイヌの人々の暮らしについて展示していたり……。
国内では釧路湿原と国後島でしか生息していないと思われていたのが、近年、上士幌町でも生息が観測されたというキタサンショウウオは、なんと本物を間近で観察することができます。
登山情報などもリアルタイムで提供されているので、散策や登山前に立ち寄るのもおすすめです。温泉が目的でぬかびらを訪れた人も、ぜひ立ち寄ってみてください。
ひがし大雪自然館
住所:北海道河東郡上士幌町ぬかびら源泉郷48-2
電話:01564-4-2323
定休日:水曜日
開館時間:9時~17時
公式サイト:http://www.ht-shizenkan.com/
2.足湯
ひがし大雪自然館から東へ少し歩いたところにある、ぬかびら源泉郷温泉公園内にあるのが、足湯です。
源泉かけ流しで、もちろん無料。ただし冬期は営業していないので、ご注意を。
散策の途中、疲れを癒してくれるありがたいスポットです。
3.上士幌町鉄道資料館
ひがし大雪自然館から、今度は西へ向かって歩いてみましょう。すると見えてくるのが「上士幌町鉄道資料館」の素敵な建物です。
昭和62年に廃線となった旧国鉄士幌線について、実際に使われていた制服や看板や保守作業の道具などなど、鉄道ファンならずとも興味深い展示がたくさんあります。それらの貴重な資料を眺めていると、時代を越えて人々の営みをリアルに感じることができるはず。
また、士幌線運転体験ができるシミュレーションコーナーもあり、テレビ画面を通して実際に列車の運転手になった気分が味わえます。子どもも楽しめる展示になっているので、観光の予定に入れておきたい場所のひとつです。
上士幌町鉄道資料館
住所:北海道河東郡上士幌町字ぬかびら源泉郷
電話:01564-4-2041
定休日:月曜日(11月~3月は冬季休業)
営業時間:9時~16時
入館料:100円
4.散策・ウォーキング
上士幌町鉄道資料館が建っているのは、旧糠平駅跡。建物の裏手には、古い車輌や廃線跡が残されています。
実はぬかびら源泉郷周辺は散策路としても人気で、一般的なものからやや体力を要するものまで、そのコースもさまざまです。この旧糠平駅跡から、廃線を巡って散策するのもおすすめ。
散策途中で、こんな光景が見られることも……。
この鉄道資料館から糠平湖に沿ってメトセップまで行く片道8.5kmのコースでは、コンクリートアーチ橋梁群のうちの糠平川橋梁、三の沢橋梁、五の沢橋梁の上を歩くことが可能です。
ただし、自然の中を散策するとあって、気をつけてほしいのがヒグマの出没。熊よけの鈴を身につけたり、出没情報を事前に確認したり、十分な注意が必要です。
5.幌加駅
上士幌町鉄道資料館からメトセップまでの散策コース、その途中では旧幌加駅跡も見ることができます。
当時の線路と、プラットフォームだった痕跡が残り、なんとポイントを今でも手で動かすことができます。
なかなか貴重な跡地なので、散策の際は足をとめてみてはいかがでしょう。
6.糠平湖展望台
糠平湖を広く見渡すことができるのが、糠平湖展望台です。ぬかびら源泉郷の温泉街からは、車で5分ほど。階段を上っていくと、展望台が設置されています。
ちなみに糠平湖とは、発電用に造られた糠平ダムによってできた人造湖。というわけで、その高い場所からは糠平ダムも見ることができます。ダムを近くで見たいという人は、駐車場からの眺めがおすすめ。
いかがでしたか。自然豊かなぬかびらには、実に多彩な楽しみ方があります。そしてそれは、季節によっても変わってきます。何度も訪れて、ぬかびらの魅力をたくさん発見してみてください。
取材協力
上士幌町観光協会
住所:北海道上士幌町字上士幌東3線238
電話:01564-7-7272
公式サイト:http://kamishihoro.info/
Facebook:https://www.facebook.com/visitkamishihoro
ライター、撮影:イシミスマサ