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2019.05.02 トカチナベ編集部

帯広の街中を大きな馬が闊歩する! 馬車BARが新たな観光の目玉に

帯広の街中を大きな馬が闊歩する! 馬車BARが新たな観光の目玉に

かつて、北海道十勝の開拓には馬が欠かせませんでした。人と馬とが力を合わせて、大地を耕し、暮らしを切り拓いていった時代が、確かにあったのです。そんな十勝で、再び馬のいる風景が見たいと思った人々がいました。さまざまな試行錯誤の末、その夢は「馬車BAR」という形で開花。一体「馬車BAR」とは何なのか、探ってみましょう。

帯広の夜の街に、カッポン、カッポンと、心地のいい音が響いてきます。音のする方を見れば、そこには大きな馬の姿が。そう、これこそが「馬車BAR」。2019年4月22日から運行を開始した、馬車運行ツアーです。

まるで絵本の世界に迷い込んだような光景

馬車を挽いているのは、ばんえい競馬を引退した競走馬、雄の「ムサシコマ」です。その体高(肩の高さまでのこと)は170cmもあり、耳の高さともなれば軽く2mを超えるほど。現役時は1tを超えていた体重は、現在は少し落ちたといいますが、それでもそれでも巨体に変わりありません。

実際に見ると、ムサシコマはやはり大きい!

優しい目をしたムサシコマは、とても穏やかな性格なのだそう。人が大好きで、手を伸ばして鼻先を撫でようとすれば、スッと顔を近づけてくれます。そんなムサシコマが、なんともゆったりとしたリズムで蹄を鳴らしながら、帯広の街を練り歩くのです。

帯広の街がまったく違った風に見えるかも

ちなみに、馬車は2階建てになっていて、定員は18名です。馬車をつくる際に参考にしたのが、19世紀に欧州で普及していた「オムニバス」と呼ばれる乗合馬車でした。現在のバスは、実はこのオムニバスが語源なのだとか。

馬車BARの原型となった欧州のオムニバス

2階への昇降はらせん階段になっていて、馬車後尾の小さなスペースを利用してつくられています。らせん階段の形をCGで検討し、同寸で試作するなど、実は緻密な計算によって出来上がったデザインなのだそう。

後尾のらせん階段もオムニバスを参考にした(写真提供:馬車bar)

馬車BARが運行するのは、毎週月・火・金・土の4日間。午後6時、7時、8時の1日3便です。JR帯広駅から徒歩3分の場所にある「HOTEL&CAFE NUPKA(ヌプカ)」を発着点に、50分ほどかけて約2kmのコースを回ります。

馬車BAR1階部分は定員12名

税抜3,000円の乗車券には、1ドリンクとおつまみが付いてきます。地元のクラフトビール「旅のはじまりのビール」も選べるので、更けゆく帯広の街を眺めながら、じっくり味わってみるのも乙なものです。

屋根のない2階部分は定員6名

人馬がもっと近い関係だった開拓の時代。それから100年以上もの時を経て、再び、帯広の街を馬が歩きます。その光景は、日常に驚きと感動を与えてくれるはず。

平成24年5月生まれ、もうすぐ7歳のムサシコマ

ムサシコマに会うために、そして非日常な体験を味わうために、帯広を訪れる……そんな観光客も、これからは増えてくるかもしれません。新しい帯広観光のシンボルとして、馬車BARは今まさに動きはじめたばかりです。

馬車BAR

馬車BAR

所在地:帯広市西2条南10丁目20-3(HOTEL&CAFE NUPKA)
電話:0155-20-2600
運行日:毎週月・火・金・土曜日(週4日)
運行時刻:第1便18時00分発、第2便19時00分発、第3便20時00分発(各日3便)
公式サイト:https://bashabar.com

ライター、撮影:イシミスマサ

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