帯廣神社といえば、地元民には身近な存在。札幌市で言うところの北海道神宮のような、誰もが一度は参拝したことのある神社です。ちなみに帯廣神社は明治43年(1910)に札幌神社(現・北海道神宮)より御分霊を授かっており、共に北海道の別表神社として知られています。そんな由緒正しき帯廣神社、実はいろんな魅力が詰まった場所なのだとか。さっそく覗いてみましょう!
帯廣神社を訪れた人がまず驚くのは、その広さでしょう。豊かな大地を誇る北海道の中でも5番目に大きな神社で、その敷地面積は約1万坪もあるのだとか。
歴史を遡れば、北海道開拓から間もない頃に、すでに帯廣神社と称されていた祠の前で、祭礼が営まれた記録が残っているようです。
その後、前述したように明治43年(1910)に御分霊をお祀りし、以来、大國魂神(おおくにたまのかみ)、大那牟遅神(おおなむちのかみ)、少彦名神(すくなひこなのかみ)の開拓三神を御祭神としています。
参拝を済ませたら、おみくじを引いてみませんか? 帯廣神社には、なんともユニークなおみくじがあるんです。
まず注目してほしいのは、鮭みくじ。これ、北海道ご当地みくじシリーズ「えぞみくじ」のひとつで、鮭のマスコットを釣り上げるという、ユニークな引き方も話題になっているんです。
マスコットに付いてくるおみくじは北海道弁で書かれてるそうで、観光客に人気というのも納得ですね。
マスコットが付いてくるといえば、かわいいシマエナガみくじも外せないところ。えぞみくじとはまた違う、帯廣神社オリジナルのおみくじです。
このマスコット欲しさに、ついつい何度もおみくじを引いてしまいそうですね。……でも、なぜシマエナガ?
なんと、帯廣神社の境内では、運が良ければ人気沸騰中のシマエナガに会えるのだとか。というのも緑豊かなこの境内地は、昭和49年(1974)に北海道の環境緑地保護地区にも指定されているほどなのです。ハルニレ、クルミ、サクラ、カツラといった大経木が自生し、シマエナガの他にも、シマリス、アカゲラ、ムクドリ、エゾリスなどの野鳥や小動物も多く住み着いています。
そうそう、シマエナガは御朱印帳のデザインにも登場していますよ。
帯廣神社は開拓使時代から人々を見守ってきた由緒ある神社であり、広大な敷地と豊かな自然に恵まれた、まさに北海道らしい場所です。ゆったりとした気分で、散歩がてら訪れてみるのも良さそうですね。