日本全国に和種馬は8種類ほどいると言われています。そのうち、北海道にいるのが言わずと知れたどさんこです。どさんこってどんな馬? 他の和種馬と比べて何が特徴的なの? ……どさんこという馬の種類は知っていても、その実態は意外と道民でも知らないもの。どさんこについて知りたい、どさんこと触れあいたい、と思ったら、ぜひ芽室町の「D-base」を訪ねてみましょう。かわいい瞳が、出迎えてくれますよ。
「D-base」は平成27年4月からオープンした牧場です。D-baseの「D」はどさんこ、つまりどさんこがベースの牧場という意味で、その名の通り、D-baseの馬の9割がどさんこを親に持っています。
「どさんこは賢くて面白い馬なんですよ」と教えてくれるのは、責任者の中村三保子さん。中村さんは香川県の乗馬クラブで働いた後に北海道へ移住し、同じく芽室町にある牧場「どさんこ牧」で2年ほど働いた経験を持ちます。
「どさんこはもともと野性的な馬なんですが、人の手が入ると穏やかになります。母馬が人間を信頼していたら、その子どもも人間を好きになります」(中村さん)
だからD-baseにいる馬は、みんな人懐っこくて親しみやすいというわけなのです。
D-baseでは、乗馬レッスンやホーストレッキング、ホースマンシップのレッスンなどを行っています。ビジターは、いずれも1時間5000円。どさんこは体も小さめなので、初めて馬と触れあう人には最適です。
ホーストレッキングでは、D-baseの広大な敷地を歩いて回ります。
自然の中を進んでいく、なかなかワイルドな道のりですが、そこにはD-baseの馬たちが作った道ができています。
馬にとっては勝手知ったる道なので、まさにお散歩する感覚でのんびり歩いていきます。初心者でも、不思議とのびのびした気分が味わえるはず。
D-baseには入会金と月会費の必要な会員制度もあり、慣れた人ならスタッフの付き添いもなく、好きな時にホーストレッキングを楽しんでいるようです。もちろん、会員でも1レッスン1200円で教えてもらうことも可能です。
北海道ならではの体験をしてみたい観光客はもちろん、北海道に住みながらどさんこのことをあまり知らない道民も、ぜひD-baseを訪れてみませんか? 人懐っこいどさんこと触れあって癒され、さらには大自然の中を乗馬することで心に爽やかな風が吹き込むはずです。